メルマガの開封率を上げる6つのポイントとは?計測方法や平均値も解説

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メールマーケティングを実施する際、メルマガの開封率は重要なKPIのひとつです。反響の良いメルマガを作成できれば、サービスの利用や商品の購入につながり、企業の収益に直結します。

しかし、メールマーケティングの担当者にとっては「どの程度の開封率が相場なの?」「どうやって開封率を上げるの?」といった悩みが尽きないでしょう。

そこで今回は、メルマガの開封率を上げる6つのポイントをご紹介しつつ、計測方法や平均値も併せて解説します。

目次

メルマガの開封率とは?

配信したメルマガが何%の読者に開封されたかを示す指標が、メルマガの開封率です。

どれだけメルマガの本文を作り込んでいたとしても、メールが開封されなければ意味がありません。そのためメールマーケティングにおいては、メルマガの開封率を高めるための取り組みが必要となります。

開封率の計算方法

メルマガの開封率は「メルマガ開封率=(開封数÷有効配信数)×100%」という計算によって算出できます。

例えば、10,000通のメルマガを配信して500人が開封した場合は「500÷10,000=0.05」となり、開封率は5%です。

メルマガの平均開封率は、業種や配信頻度、顧客の商品やサービスへの興味度などによって異なりますが、一般的には10~20%程度といわれています(詳細は後述)。開封率を上げるためには、タイトルや配信時間、コンテンツの質などに留意しなくてはいけません。

メルマガのクリック率とは?

メルマガは開封率だけでなく、クリック率も重要となります。

こちらは「メルマガクリック率=(クリック数÷有効配信数)×100%」という計算によって算出できます。

メルマガによってはブログへの誘導やセミナー参加申し込みの促進など、読者に行動を促したいケースもあるかと思います。

そのような場合は、開封率に加えてクリック率も重要となるので注視するようにしましょう。

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メルマガ施策の主要なKPIとは

開封率についてより詳しく見ていく前に、メルマガ施策の主要なKPIについておさらいしておきましょう。おもなKPIとして、開封率、クリック率、コンバージョン率があります。

それぞれの意味と計算方法は以下の通りです。

  • 開封率
    メルマガを開封した人数を送信数で割ったもの。メルマガの興味度を測る指標
  • クリック率
    メルマガ内のリンクをクリックした人数を開封数で割ったもの。メルマガからの誘導効果やコンテンツの魅力度を測る指標
  • コンバージョン(CV)率
    メルマガから誘導された人数のうち、目的の行動(購入や問い合わせなど)をした人数を割ったもの。メルマガからの成果や貢献度を測る指標

これらのKPIは、メルマガ施策の目標(KGI)に合わせて設定し、分析・改善することが重要です。

その中でも開封率はメルマガ施策の入り口にあたる指標であるため、特に重視されます。

開封率を上げるためには、送信日時やタイトル、差出人名などを工夫することが効果的です。また、送信成功率も重要な要素といえるでしょう。送信成功率とは、メルマガが正常に配信された割合のことで、これが低いと開封率も低くなります。

送信成功率を上げるためには、適切なツール選びが重要です。以下の記事ではメルマガ配信に必須のメール配信システムについておすすめのツールを比較して詳しく解説しています。

ぜひツール選びの参考にしてください。

関連記事:メール配信システムおすすめ19選!タイプ別に紹介【2023年最新】

メルマガの開封率を計測する方法

単にメールを送るだけでは、開封率の計測はできません。メルマガの開封率を把握するためには、特別な工夫が必要です。ここでは、メルマガの開封率を計測する方法を解説します。

計測の基本的な仕組み

メルマガの開封率を計測する基本的な仕組みは、HTMLメール内に画像を埋め込み、その画像のソースに測定用パラメーターであるWebビーコンを記載して、画像がユーザーに読み込まれたかどうかを判定することが一般的です。

Webビーコンは受信者のメールクライアントで表示されたときに、開封されたとみなされます。Webビーコンは小さく透明なデータで、通常はメールの本文には見えないように配置されることが特徴です。つまり、メールの開封によってWebビーコンが読み込まれたかどうかを判断する仕組みです。

そのため、テキストメールのように画像を含まないメールでは、開封数を追跡することはできません。またHTMLメールであっても、受信者が画像を非表示にする設定をしている場合、開封を正確には計測できない点に注意が必要です。

関連記事:HTMLメールの作り方を3分で解説!初心者でも簡単に作成できる方法

計測に必要なツール

メールマガジンが開封されたかどうかは、Webビーコンの読み込みや、メール内のリンクがクリックされたかどうかに基づいて判断されます。これらのデータを追跡するためには、メール配信ツールやMAツール、Googleアナリティクスを使用することが必要です。

  • メール配信ツール
    メール配信ツールは、メールの送信や管理を行うサービスです。メール配信ツールを使ってHTMLメールを送ると、基本的に前述の仕組みがメールに自動的に設定されるため、手間をかけずに開封率の計測ができます。

    また、開封率だけでなくクリック率などのレポート機能が備わっているものが多いため、メルマガの効果測定を効率化したい場合におすすめです。
  • MAツール
    MAツールは、マーケティングオートメーションと呼ばれる手法を実現するためのサービスです。MAツールは、メール配信ツールと同様に、メルマガの開封率を計測する機能を持っています。MAツールでは、開封率だけでなく、送信したメルマガに対する顧客の反応や行動を詳細に分析することが可能です。

    メール配信ツールに比べて多機能ですが、反対に複雑で高価になりがちという注意点もあります。
  • Googleアナリティクス
    Googleアナリティクスは、Webサイトやアプリのトラフィックやコンバージョンを分析するサービスです。Googleアナリティクスにメルマガの開封率という指標はありませんが「Measurement Protocol」と呼ばれる機能を利用することにより、開封数と開封率を算出できます。

    なお、この機能は無料で利用できますが専門知識が必要となるため、詳しくない場合はメール配信ツールやMAツールを使用することをおすすめします。

メルマガ開封率の相場は?

一般的に、メルマガ開封率の相場は10%~20%程度といわれています。これはあくまで平均値であり、実際には業界や顧客層によって大きく変動します。

以下の表は業界別のメルマガ開封率の平均値を示しています。

業界メルマガ開封率
機関31.12%
アート&エンターテインメント37.41%
自動車33.81%
IT48.8%
教育28.17%
金融サービス26.5%
ヘルス&ビューティー27.73%
医療30.85%
法務サービス32.42%
レストラン&フード35.34%
小売31.64%
スポーツとアクティビティ32.62%
テクノロジーとハイテク33.92%
旅行29.09%
出典:2023 Email Marketing Benchmarks by GetResponse

この表から分かるように、ITやエンターテインメント、レストラン&フードなどの業界ではメルマガ開封率が高く、自動車や教育などの業界では低い傾向があります。

ITやエンターテインメントなどの業界では、顧客は最新のトレンドやお得な情報に敏感であり、メールを開封する動機が高いと考えられます。一方、自動車や教育などの業界では、顧客は購入する頻度が他業界と比べて少なく、メールを開封する必要性が低いと感じる可能性が高いためでしょう。

もし自社のメルマガが、上記の開封率よりも低い値を取っている場合は、改善できるポイントがないか次章を参考に検討してみましょう。

メルマガの開封率を上げる6つのポイント

メルマガの開封率を上げるためには、さまざまな工夫が必要です。ここでは、メルマガの開封率を上げるポイントを6つご紹介します。

定期的に配信リストの精査を行う

メルマガの配信先が適切なターゲットであるかどうかを確認し、送信エラーが起きているなど不要なアドレスを削除することによって、開封率の改善が期待できます。メルマガは配信先が多ければ多いほど良いわけではなく、実際にメルマガに興味がある方に届けることが重要です。

配信リストの精査を行うことでメルマガの質を高め、読者との関係性を強化できます。

内容に応じてターゲットを絞り込む

メルマガの内容がターゲットのニーズや関心に合っていると、開封率は高くなります。逆に、内容がターゲットにとって関係ないと、開封率は低くなるでしょう。

ターゲットを絞り込む方法としては、メーリングリストの精査やターゲティングがあります。メーリングリストの精査とは、メルマガを購読している人の属性や行動履歴などを分析し、メルマガの内容に合わせてセグメント(グループ)に分けることです。一方、ターゲティングとは、セグメントごとにメルマガの内容やタイトルをカスタマイズすることです。

これらの方法でターゲットを明確にすることにより、メルマガの内容がターゲットにとって価値があると感じさせられやすくなります。その結果、メルマガ開封率の向上が期待できるでしょう。

開封してもらいやすいタイトルをつける

タイトルはなるべく短めの文言で、読者がメルマガを読むメリットを明確に書くのがポイントです。

例えば「本日限定!○○が半額になる方法」というタイトルは、期限やメリットが明確で、読者の興味や好奇心を引きます。

逆に「○○のお知らせ」や「今月のニュースレター」など、内容が曖昧で魅力に欠けるタイトルは、開封率を下げる原因になり得るでしょう。

差出人名を設定する

メールのFromアドレスに社名や送信者の名前を記入することで、受信者にメールの信頼性や親近感を与える効果が期待でき、開封率が上がりやすい傾向にあります。例えば「○○株式会社 山田」「山田太郎(○○株式会社)」といった表記が一般的です。

もし、差出人が「info@○○.jp」などメールアドレスになっている場合は、開封率が伸びない要因になっている可能性があるため、すぐに設定を変更してみましょう。

開封されやすい時間帯に配信する

メルマガの開封率は、一般的に平日の朝や夕方が高いといわれています。ただし、これはあくまでも目安であり、配信するメルマガの内容やターゲットによっても異なるでしょう。

そのため、配信日時をさまざまなパターンで試してみることが重要です。また、メルマガを定期的に同じ曜日の同じ時間に送ることで、読者の習慣化や期待感を高められます。

迷惑メールに判定されないように工夫する

メルマガの開封率を上げるためには、迷惑メールに判定されないように工夫することが重要です。迷惑メールに判定されると、メルマガが読者の受信トレイに届かなくなり、開封率が低下します。

迷惑メールに判定されないようにする対策方法はいくつかありますが、ここでは主要なものを3点ご紹介します。先述の開封率を上げる方法と重なる項目が多いため、併せて実践しましょう。

  • 差出人名を設定する
    送信者名がない場合、迷惑メールフィルターに引っかかりやすくなります。
  • メーリングリストの精査をする
    メルマガを送信する前に、受信者のアドレスが有効であるかどうかを確認しましょう。無効なアドレスにメルマガを送りすぎていると、プロバイダからの評価が下がり、迷惑メール配信業者であるとみなされる可能性が高まります。
  • タイトルを工夫する
    スパムワードや大文字、記号の多用は避けましょう。例えば、スパムフィルターに引っかかりやすいキーワードである「激安」「緊急」「最終チャンス」などといった過度な煽り文句を避けることも重要です。
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メルマガ配信に欠かせない「メール配信システム」

大量のアドレスにメルマガを配信する場合はメール配信システムが欠かせません。

実は、Bccでのメール送信には個人情報漏洩などのリスクがあります。このような場合はBccを使うのではなくメール配信システムを活用しましょう。

メール配信システムとは

メール配信システムとは大量のメールアドレス宛に一斉にメールを配信できるシステムのことです。

メールの大量配信は一般的にスパムメールに似た行為のため、迷惑メールフォルダに入ってしまったり、文字通りメールが届かない可能性があります。

メール配信システムにはこれらを回避するための技術が使われており、安心安全に大量のメールを届けることができます。その特性から、メルマガ配信や社内向けの一斉メール等に活用されています。

シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」の活用

ブラストメールのアイキャッチ画像

メール一斉送信に最もおすすめのメール配信システムはブラストメールですブラストメールは13年連続顧客導入シェア1位のメール配信システムとなります。

ブラストメールの特徴は、シンプルな操作性と、コストパフォーマンスの高さです。様々な業種や官公庁の導入もあり、定番のメール配信システムと言えるでしょう。

開封率やクリック率などの効果測定機能はもちろん、セグメント(ターゲット)配信やHTMLメールエディタなど、基本的な機能は全て揃っており、最も安いプランであれば月額4,000円以下で導入できます。

シンプルかつ安いので、初めてメール配信システムを使ってみたい方にもおすすめです。無料トライアルも可能となっているので、まずは試してみてはいかがでしょうか。

関連記事:【3分で分かる!】ブラストメールとは?ブラストメールのトライアル期間を使って徹底レビュー

まとめ

メールマーケティングにおいて、メルマガ開封率の向上は重要です。メルマガの開封率は、配信されたメルマガがどれだけ読者に届き、関心を引くかを示す指標といえます。

開封率を上げるためには、以下6つのポイントに留意しましょう。

  • 定期的に配信リストの精査を行う
  • 内容に応じてターゲットを絞り込む
  • 開封してもらいやすいタイトルをつける
  • 差出人名を設定する
  • 開封されやすい時間帯に配信する
  • 迷惑メールに判定されないように工夫する

業界やターゲットによって異なる開封率の相場も考慮し、戦略的なアプローチを取ることが成功の鍵です。

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この記事を書いた人

Email Rising編集部です。Email Risingではメール配信システムやメールマーケティングについてのお役立ち情報を発信しています

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