あなたは「サイトのアクセスは軌道に乗ってきたのに、メルマガ登録がなかなか増えない」とお悩みではないでしょうか?
多くのユーザーは受信ボックスをキレイに保ちたいと考えており、基本的に「メルマガなんて、できれば購読したくない」と考えていることでしょう。
そんな心の壁を乗り越えるためには、あなたのメルマガがどれだけ魅力的か、購読することでどんな利益が得られるか、きちんと伝える必要があります。ただ「ここからメルマガが登録できますよ」と伝えるだけでは不十分なのです。
また、そもそも集客するユーザーの質にも注意しなければなりません。購読する見込みの低いユーザーばかり集めたところで、メルマガ登録が増えないのは当然のことです。
そこで本記事では、メルマガが登録されない理由と、メルマガ登録を促すための対策について具体的に解説します。メルマガ登録を増やしたい方はぜひ参考にしてください。
メルマガ登録されない4つの理由
メルマガ登録を増やすには、ユーザーがメルマガを登録しない理由について把握しておくことが有効です。そうすることでメルマガ登録が増えない原因を特定しやすくなり、対策の精度が高まります。
さて、ユーザーがメルマガを登録しない理由としては以下の4点が挙げられます。
- 見込み客を集客できていない
- ユーザーがメルマガの存在に気付いていない
- 魅力が十分に打ち出せていない
- メルマガ登録の手順が面倒
各理由についてさらに詳しく解説していきます。
見込み客を集客できていない
メルマガ登録が増えないもっとも大きな理由として、メルマガへの導線があるサイトやランディングページに見込み顧客を集客できていない、というものが挙げられます。
見込み顧客のアクセスを集められていない原因は大抵、ターゲット戦略の内容です。集客方針の軸となるターゲット戦略が不適切だと、対策すべきキーワードやコンテンツの中身が見込み顧客とマッチしづらく、結果的にメルマガ登録されにくくなります。
また、アクセスは増えているのにメルマガ登録が増えないというケースでは、「実はメルマガ経由のアクセスの割合が高まっている」という可能性も考えられます。ユーザーの流入元はアクセス解析ツールで見られるため、メルマガ登録が増えず悩んでいる方はまずそちらをチェックしてみましょう。
なんにせよ、アクセスが増えているのにメルマガ登録者数が打ち止めになったということは、新たな見込み顧客を集めるためにもターゲット戦略の見直しが必要ということです。
ユーザーがメルマガの存在に気付いていない
見込み顧客の集客が十分でも、サイトにアクセスしたユーザーがメルマガの存在に気付かず離脱している可能性も考えられます。
たとえばメルマガ登録のCTAが記事の一番下まで行かないと見られない、他コンテンツへの誘導が少ない(回遊されづらい)といったコンテンツ構造になっていると、ユーザーはメルマガの存在に気付く前にサイトを離脱するでしょう。
この場合、メルマガの存在をコンテンツの邪魔にならない程度にアピールしたり、サイト内の回遊を促す導線を設置するといった対策を講じる必要があります。
魅力が十分に打ち出せていない
メルマガの存在を十分アピールできていても、メルマガ登録することに魅力が感じられなければ、メルマガは登録されません。メルマガ登録の引き換えに特典を提供する、コピーライティングでメルマガのコンテンツ自体に魅力を感じてもらうなどの工夫が必要です。
メルマガ登録の手順が面倒
せっかく「登録してみても良さそうだな」と思ってもらえても、肝心の登録手順が面倒だと、ユーザーはフォーム入力の途中で離脱してしまいます。
この場合、メルマガ登録に必要な入力項目を削る、自由入力から選択形式の項目に変更するといったEFO(入力フォーム最適化)を意識した対策が有効です。
メルマガ登録者を増やす5つの方法
ここまで解説したメルマガ登録されない理由を踏まえ、ここからはメルマガ登録者を増やすための方法を5つ解説していきます。
- ターゲット戦略を見直す
- CTAの設置箇所を改善する
- メルマガの魅力をより打ち出す
- 登録者特典を提供する
- 登録作業をより簡略化する
ターゲット戦略を見直す
メルマガ登録されない原因が見込み顧客の集客にある可能性が高い場合、ターゲット戦略の改善に焦点を当てましょう。
ターゲット戦略の改善では、単に異なるセグメントを探るだけではありません。むしろ見込み顧客の集客が上手くいってない企業は、ターゲット像が十分絞り込めていないケースが多いのです。
例えば「男性 / 20代 / 会社員」というターゲット像を考えてみてください。男性にも色んな性格・容姿の人がいますし、20代といっても20〜29歳と幅広いですし、会社員といっても営業職や技術職など色々考えられますよね。
上記は極端な例でしたが、要するにターゲットが広いとそれだけ広い範囲をカバーする必要があるということです。その結果としてメッセージが浅くなってコンテンツの訴求力が担保されにくくなる、コンテンツ生産の効率が悪くなるといった弊害が生まれます。
ターゲット像の絞り込みにはペルソナ設定と呼ばれるマーケティング手法を実践してみましょう。ペルソナとは、まるで実在するかのように作り込まれた架空の顧客像のことです。
性別や年齢だけでなく、性格、趣味嗜好、年収、そして名前や顔写真までターゲット像を作り込むことでより深いメッセージを伝えやすくなり、コンテンツの訴求力も上がります。
CTAの設置箇所を改善する
メルマガ登録のアピールが足りていないのが原因であれば、CTAの設置箇所の改善に目を向けてみましょう。CTAの基本は、ユーザーの興味関心が高まりそうな箇所・タイミングに置くことです。なにもサイドバーやコンテンツの最下部だけがCTAの設置場所ではありません。
例えばブログであれば記事の途中に差し込んでも良いですし、ECサイトであればお気に入り登録やカゴに入れたあとなどにCTAをポップアップさせるのも有効です。
大抵の場合は無視されますが、画面スクロールに追従するタイプのバナーを採用するのも、メルマガの存在を知ってもらうという観点では有効でしょう。
また、CTAのデザインがきちんと目立っていることも重要です。CTAの見た目がサイトデザインに負けていないか、改めて見直してみましょう。
メルマガの魅力をより打ち出す
多くのサイトでは「お役立ち情報を配信しています」といった文言のCTAをよく見かけますが、これではメルマガの魅力を十分つたえられているといえません。メルマガ登録を促すには、具体的にどのようなコンテンツを配信しているか、ユーザーに分かりやすく伝えなくてはなりません。
特にメルマガの場合は速報性があること、クローズドな情報発信ツールであることを活かした魅力の伝え方が効果的でしょう。
例えばメルマガでセミナーの案内やお役立ち資料を配信しているのであれば、「メルマガ読者限定で無料セミナーやマル秘資料を配信中」などのような伝え方をして、メルマガでしか得られない情報があるとユーザーに思ってもらうことが重要です。
メルマガ登録者限定の特典を提供する
メルマガ登録によって何かしらの特典を提供することで、メルマガ登録者数が飛躍的に増える可能性があります。BtoCにおいては、「登録者限定で10%OFFクーポン進呈」「お好きなサイドメニューをひとつプレゼント」といった特典が定番です。
また、逆にコンテンツを提供するという建前からメルマガ登録につなげるケースも多く存在します。例えばBtoBメディアにおいては、ホワイトペーパーや資料の提供時に企業情報やメールアドレスを取得し、そこからメルマガを配信するという手法がよく見られます。
ただし、この方法では特典目当ての登録者が増えてしまうという問題があります。特典目当ての登録者をできる限り減らすため、特典の中身は見込み顧客だからこそ喜ぶであろうものにするのが理想的です。
もしくは特典目当ての登録者が来ても大丈夫なように、あまりコストのかからない特典内容にすると良いでしょう。
登録作業をより簡略化する
企業からすれば、メールアドレスを取得できる段階で、できる限り多くの顧客情報を得たいところでしょう。
しかし、メルマガで得られるメリットより登録作業の面倒さが上回ってしまうと、ユーザーはメルマガ登録を諦めてしまいます。メルマガの登録作業はメールアドレスの入力だけで済むのが、顧客にとっては理想なのです。
そのため、メルマガ登録フォームの項目数は最低限にしましょう。また、自由記入形式の項目はできる限り使わず、選択形式の項目を選ぶのがおすすめです。そうすることで、フォームの入力途中で離脱されにくくなります。
また、店舗で気軽にメルマガ登録をしてもらうためには、QRコードの設置をおすすめします。QRコードであれば、スマホのカメラをかざすだけでメルマガ登録フォームに遷移させられるためです。
QRコードの設置場所としては、飲食店であれば卓上やトイレ、雑貨点であればレジ近くや商品棚の一角など顧客の目に付きやすい箇所を選びましょう。
まとめ:メルマガ登録を増やすにはサイトの状況に応じて適切な対策を取ることが重要
メルマガが登録されない理由には、「見込み顧客を集められていない」「メルマガの魅力が打ち出せていない」など様々です。メルマガ登録が伸びない原因はサイトの状況によって異なるため、下記を参考にして適切な対策を取りましょう。
- 検索エンジンやSNSなど、メルマガ以外からの流入が少ない
見込み顧客が検索しそうなキーワードで上位表示を獲得する - メルマガ以外からの流入は十分にあるが、直帰率が高い
ターゲット戦略を見直してコンテンツを最適化する、サイト内の回遊を促すために他コンテンツへの誘導を増やすなど - 回遊は十分促せているがCTAのクリック率が低い
CTAの設置箇所やコピーライティングを見直す、メルマガ登録特典を用意するなど - メルマガ登録フォームのアクセスは多い
フォームの項目数を削る、自由記入ではなく選択形式の項目に変更するなど
上記の中でも、ターゲット戦略の改善は特に重要度が高く、メルマガ登録に限らずマーケティングの広い範囲で重要です。メルマガ登録されない原因が複数考えられる場合、ターゲット戦略の見直しは優先的に行いましょう。