営業リスト作成ツールはどれがいい?人気の営業リスト作成ツールをまとめてご紹介します!

自社の商品を広告し、既存顧客への販促や新規開拓といった営業活動には様々な方法があります。

また、営業担当者が請け負う業務も企業ごとに異なっていますが「営業リストの作成・管理」は担当者の時間や労力リソースを大きく負担していることでしょう。

そのため「営業リストに関する作業が簡略化できれば……」と頭を抱えている方も少なくないかもしれません。

従来、営業リストの作成は電話帳サイトからの引用や、交換した名刺を入力するなどの方法が用いられてきました。

しかし、業務効率のためのツールが多数販売されている現在は「営業リスト作成ツール」の活用により、営業リスト作成にかかるリソースを大幅に削減することができることはご存知でしょうか。

この記事では、業務を効率化させたい営業担当者様へ向けて、営業リストの作成ツールを比較しご紹介しています。

営業リスト作成ツールの導入を検討されている方は、各サービスの特徴を把握し、自社の営業活動に最適なツールを見つけてみてください。

目次

営業リスト作成ツールとは?

営業リスト作成ツールとは、自社の提供するサービス・商品のターゲットとなる企業や個人の情報をウェブ上から取得し、自動で営業リスト化するツールです。

営業リスト作成ツールで取得することができる主な情報は、以下のようなものになります。

  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 住所
  • 設立年
  • 売り上げ・従業員規模
  • 業種

これらの情報を人力で収集し入力をするのは、非常に骨が折れる作業になりますが、営業リスト作成ツールを利用することで、作業時間や労力は大幅に削減することができるでしょう。

営業リスト作成ツールを利用するメリット

営業リスト作成ツールを利用することで得られるメリットは、以下のようなものが挙げられます。

  • 人的リソースの削減
  • データベースの一元化
  • 各種営業リスト作成ツールごとの集客ツールも利用可能

人的リソースが削減できることは言うまでもありませんが、データベースの一元化や営業リスト作成ツールが提供する集客ツールが利用できる点も、営業活動の効率化に貢献するでしょう。

営業リスト化した情報を同一のデータベースにまとめ、ソートをかけることで任意の条件に該当するターゲットのみを表示することができます。

営業担当者が個々に営業リストを管理している場合のような、複数のデータベースがある環境では営業リスト作成ツールによるデータの一元化は業務効率の改善に大きく影響します。

また、営業リスト作成ツールの中にはAPI連携により、同システム上でメール配信ができるものもあります。

営業リスト作成ツールで入手したメールアドレスに向けて、大量配信用のメールサーバーを使い一斉送信をすることができます。

メールの一斉送信は、Gmailのようなウェブメール(メーラー)でも可能です。

しかし、送信上限などもあり効果的なメール集客ができないばかりか、セキュリティにも問題がある可能性があるためメール集客に注力している企業では利用されていません

上記のような企業では、上記のような課題を解消するために、一斉送信に適したサーバーからメール配信をしています。

メール集客を最大限効率化させ、かつ安全にメール配信をするには「メール配信システム」の利用がオススメです。

メール配信システムの詳細については、本記事の後半で営業リスト作成ツールの利用方法と合わせて解説するので、ぜひご覧ください。

営業リスト作成ツールを利用する際の注意点

営業リスト作成ツールを使用する際は、情報の取得元がわかるツールか、をしっかり確かめましょう。

というのも、営業リスト販売業者の中には、営業リストに記載される情報をオプトインを取らないまま販売している悪質な業者も存在します。

オプトインとは、消費者が他社からの営業メールを受信することを自ら承諾する行為のことを指しており、オプトインを取らずに営業メールを送ると「特定電子メール法」に抵触してしまい、刑罰の対象となります。

つまり、企業が消費者に向けて送信するメールは、消費者自身の受信の意思を確認した上でなければ送信することができないようになっているのです。

メール集客の一つであるメルマガの配信では、受信者に「お得情報をメールで受け取る」という言葉が記載されたチェックボックスなどを用意してオプトインを取ります。

この記事でご紹介している営業リスト作成ツールは、どれも情報の取得元を明確にしているツールですが、コストが低いなどの理由で安易に営業リストを購入するのは控えましょう

以下の記事では、営業リストの販売業者や作成ツールとオプトインについて詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。

営業リスト作成ツールの比較

ここからは、各営業リスト作成ツールの機能や金額をまとめて比較し解説をしていきます。

利用料金/月初期費用主な営業リスト情報検索数トライアル
ListA11,000円/月〜要問い合わせメールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/FAX番号/URL20,000件/月〜あり
Hirameki 7 営業リスト検索7,700円/月〜0円メールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/資本金/従業員数100,000件/日あり
ウリゾウ6,578円/月〜5,500円メールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/URL5,000件/月あり
FORCAS要問い合わせ要問い合わせメールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/URL/上場/従業員規模不明(「制限つき」との記載はあり)なし
List Cluster39,800円/月(他プランはあるがHPでの記載なし)30,000円メールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/URL/情報取得元URL/従業員規模無制限あり

今回ご紹介しているのは、上記の営業リスト配信ツールになります。

それぞれについて詳しく解説をしていきます。

ListA

利用料金/月初期費用主な営業リスト情報検索数トライアル
ListA11,000円/月〜要問い合わせメールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/FAX番号/URL20,000件/月〜あり

Webからフリーワードでターゲットとなる企業を検索し、営業リスト化することができるListAは、母数が少ないキーワードでも営業リストを作成することができます

表でご紹介しているのは月額1万円のライトプランですが、他プランを選択することで検索数を増加させることも可能です。

メール配信機能があるプラットフォームは提供していないようです。

ご紹介している他のプランと比較すると、料金がやや高めに設定されている印象を受けますが、これは先述したデータ検索の方法と導入後のサポートによるものだと予想されます。

実際に口コミサイトなどを閲覧していると、導入後のサポートに対して高評価を出している企業が多く見られました。

公式ホームページでは、メールによるサポート対応だけでなく、電話でのサポートも受け付けています。

国内のサービスでも電話による対応を用意している企業は多くないので、初めて営業リスト作成ツールを利用するという方にはオススメのサービスです。

Hirameki 7 営業リスト検索

利用料金/月初期費用主な営業リスト情報検索数トライアル
Hirameki 7 営業リスト検索7,700円/月〜0円メールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/資本金/従業員数100,000件/日あり

先述したListAと比較して、低コストで利用することができるのがHirameki 7 営業リスト検索です。

表にまとめているプランは最安の「スタンダードプラン」ですが、検索数は以下のように設定されています。

  • データ取得件数:最大で1日100回
  • ダウンロード数:最大で1回1,000件

つまり最大で1日100,000件の企業情報を取得することができる計算になります。

費用とのバランスを考えると、これだけの取得件数を確保している営業リスト作成ツールはなかなかありません。

最低契約期間が1ヶ月で、アカウントも即日発行してもらうことができるので、短期間だけお試しで……という利用も検討することができるでしょう。

ウリゾウ

利用料金/月初期費用主な営業リスト情報検索数トライアル
ウリゾウ6,578円/月〜5,500円メールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/URL5,000件/月あり

ご紹介しているベーシックプランでは、月あたりのデータ取得数は5,000件とそこまで多くありません。

しかし、ウリゾウの独自検索エンジンによるクローリング技術により高精度のデータ収集が可能になります。

この技術によって、ターゲットとなる企業のHPには記載されていない情報でも、他サイトなどの情報としてウリゾウの検索エンジンに引っかかり次第自動で営業リストに追加されるようになります。

ウリゾウが営業リスト化する項目の中には「データの取得元」も含まれているため、オプトインへの対策も万全です。

営業リスト元となるサイトのリニューアルなどで、営業リストに記載する情報が変わることもありますが、ウリゾウでは追加費用なしで保有している営業リストを更新します。

1,600件分の営業リストを作成してくれる無料体験版も用意しているので、他の営業リスト作成ツールと同時に申し込み、クローリング技術の精度をチェックしてみるのもいいかもしれません。

FORCAS

利用料金/月初期費用主な営業リスト情報検索数トライアル
FORCAS要問い合わせ要問い合わせメールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/URL/上場/従業員規模不明(「制限つき」との記載はあり)なし

FORCASは営業リストの作成だけでなく、営業リスト入手後の集客に利用できるHubSpotとAPI連携させることができます

営業リストの作成は、営業に関わる大事な業務ですが、保有している営業リストは適切に活用することができなければ意味がありません。

FORCASとメール配信システムを連携させることで、顧客分析や入手した営業リストを活用したメール集客を簡単に行うことができるようになるでしょう。

営業リストの作成だけでなく、すでに保有している営業リストも含めた顧客分析や、その後の集客についても同じプラットフォームで行いたいという方にはオススメのツールです。

しかし、表をご覧になっていただければわかるように、料金体系などに関して公式HPを確認しても不明な点が多く、資料請求などを通して詳細を確認する必要があります

外部ツールとのAPI連携も提供している分、ややコストが高めに設定されている可能性もあるので、自社の予算と相談して導入を検討しましょう。

List Cluster3

利用料金/月初期費用主な営業リスト情報検索数トライアル
List Cluster39,800円/月(他プランはあるがHPでの記載なし)30,000円メールアドレス/企業名/住所/業種/電話番号/URL/情報取得元URL/従業員規模無制限あり

営業リストの検索とCSV形式でのダウンロード機能を基本とした、スタンダードな営業リスト作成ツールです。

ご紹介してきた営業リスト作成ツールと比較した際の特徴は以下の通りです。

  • ダウンロード数が無制限
  • オートメーション機能がある

オートメーション機能とは、検索日時の指定をすれば設定した時間に自動で新しい営業リストを作成してくれる機能です。

オートメーション機能はPCの電源を落としても利用することができるため、通常の業務時間外でも営業リストを作成することができるようです。

営業リスト作成ツールの活用にはメール配信システムがオススメ

営業に使う営業リストの作成ツールに関して解説をしてきましたが、営業リストは作成して終わりではありません。

取得した情報をもとに営業リストを集客に活用しなければなりません。

営業リストを活用した集客方法として代表的なものには、ダイレクトメールやテレアポなどがありますが、トレンド的にはメールを利用した集客を選択する企業が多いです。

FOCASのようにメール配信システムとのAPI連携を提供しているツールもありますが、そうでない場合は別途、メール配信システムを利用して集客に活用する必要があります。

メール配信システムは、一斉送信やメール集客に特化したツールを提供しており、ウェブメールやメーラーの使用と比較して以下のようなメリットを得ることができます。

  • セキュリティが堅牢
  • HTMLメールの作成・配信ができる
  • 配信したメールに対する受信者の反応を数値化することができる

それぞれについて詳しく解説をしましょう。

セキュリティが堅牢

毎年、Gmailなどを利用した一斉送信による「情報漏洩」が報告されているのはご存知でしょうか。

これは、送信先のアドレスやBCC設定を手作業で行っている「誤送信」によって発生しているケースがほとんどです。

もし、上記のようなミスで情報漏洩を発生させてしまうと、お詫びの対応をしなければならず、その中には賠償金による補償も含まれます。

2019年、株式会社Plasmaは誤送信により500件のメールアドレスの流出があったことを発表し、1件につき1万円の賠償金を支払うことになりました。

参考:社会実験EXOGRAPHでメール誤送信、流出1件につき1万円の賠償金

メール配信システム経由で配信されたメールは、全て自動でBCCに設定されるため、TOとBCCを間違えるような事態は発生しません

また、悪質なマルウェアの流行が社会的にも注目されている近年では、メールの受信水準にも変化の兆しがありました。

そのため、メール集客ではDKIMやSPFといった迷惑メール対策は、必須の要件となりつつあります。

メール配信システムの多くは、DKIMやSPFといった迷惑メール対策も施されているため、受信者の元に確実にメールを届ける仕組みができています。

HTMLメールの作成・配信ができる

HTMLメールとは、メールに画像やボタンを配置することで、受信者に商品・サービスのイメージを視覚的に伝えることができるメール形式です。

スマホが普及したことにより、メール集客の主流はテキストメールからHTMLメールに移り変わりました。

それに伴いHTMLメールは配信者にとっても手が届きやすいコンテンツになりました。

元々、HTMLメールの作成にはHTMLに関するスキルが必要でした。

しかしメール配信システムが提供する「HTMLメールエディタ」を利用することで誰でも簡単に作成ができるようになったためです。

いくら上質な営業リストを作成しても、配信するコンテンツが魅力的でなければ、その後のステップには繋がりません。

以下の記事では、HTMLメールエディタを提供しているメール配信システムである「ブラストメール」の無料体験期間を利用した際のレビューが記載されています。

実際にHTMLメールエディタを利用する画像も用いて解説しているので、ぜひご覧ください。

配信したメールに対する受信者の反応を数値化することができる

メール配信システムが提供する「効果測定機能」も、メール集客を実施する上では必須の機能と言えるでしょう。

効果測定とは、配信したメールに関する以下のような数値を把握する機能です。

  • 到達率(配信したメールのうち受信ボックスに届いた割合)
  • 開封率(配信したメールのうち開封された割合)
  • クリック率(配信したメールのうちURLがクリックした割合)

上記のような数値を把握しないままメール集客をしてしまうと、コンテンツがどれだけ集客に役立っているのかが分かりません。

前項で解説したHTMLメールの作成を作成し、配信したメールを効果測定しコンテンツの集客力を検証しましょう。

得られたデータをもとにコンテンツを改善し、入手した営業リストを最大限活用することができる環境を整備しましょう。

まとめ

営業リスト作成ツールは、時間がかかる営業リストの作成・整備を自動化してくれるツールです。

機能や検索数により料金の変動がありますが、ご紹介してきたツールを利用することで以下のような情報を記載した営業リストを作成することができます。

  • メールアドレス
  • 郵便番号・住所
  • 電話番号
  • 売上
  • 上場
  • 従業員規模

また、多くの営業リスト作成ツールでは、エリアや業者を指定した検索をすることもできるので、ターゲットとする企業の情報を狙って集めることもできるでしょう。

ただし、営業リスト作成ツールを利用する際は情報の取得元が明らかなツールを選択しなければなりません。

費用が安価な営業リスト販売業者やツールはいくつかありますが、それらはオプトインについての記載がない場合もあるため注意が必要です。

営業リストは作成しただけでは意味がなく、実際に集客活動に活用しなければなりません。
そこで、多くの企業では入手した営業リストを活用したメール集客を行っています。

メール集客は、テレアポと比較して費用・労力対効果が高くなる場合が多いため、営業リストの活用方法として定評があります。

FORCASのように、API連携などでメールの一斉送信が可能なシステムを利用することができない場合は、メール配信システムの利用を検討しましょう。

メール配信システムも、営業リスト作成ツールと同様に無料体験期間を設けているものが多いので、本導入の前にそちらを利用してみると良いかもしれません。

以下の記事では、各メール配信システムの料金や機能などを比較しご紹介しています。

無料体験に関する記載もあるので、営業リスト作成ツールの活用法としてメール集客を検討している方は是非併せてご覧ください。

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この記事を書いた人

Email Rising編集部です。Email Risingではメール配信システムやメールマーケティングについてのお役立ち情報を発信しています

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