- メール配信インフラを内製で行っているが、配信遅延などが発生してクレームが頻発している
- メール配信の不具合対応などに重要なエンジニアリソースが割かれてしまっている
- 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されてしまった
メール配信を自社サーバーで行う企業では上記のような問題が起こりがちです。コスト削減でメール配信インフラを内製しているとしても、そのような状況ではむしろ見えないコストがかさんでしまいます。
そこで今回紹介するのが、メールリレーサービスのひとつ「blastengine(ブラストエンジン)」です。
ブラストエンジンは既存のシステムに接続させるだけで高性能なメールインフラを構築できる、便利なサービスとなっています。
ブラストエンジンは2021年にローンチされたサービスです。便利なサービスとはいえ口コミや評判が多いとは言えず、不安な方もいることでしょう。
本記事ではブラストエンジンの性能や配信実績、そして料金などについて詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
ブラストエンジンとは?
公式サイト | blastengine(ブラストエンジン) |
提供 | 株式会社ラクスライトクラウド |
提供開始日 | 2021年 11月 10日 |
料金 | 初期費用:0円 月額費用:3,000円から 超過料金:0.2円 / 1通から |
無料トライアル | あり(申込みフォーム) |
ブラストエンジンとは、API連携およびSMTPリレー機能に特化した、エンジニア向けのメール配信サービスです。ブラストエンジン最大の特徴は、API・SMTPに特化することで、既存システムに大きな改修を加えずともメールインフラを構築できることです。
提供開始は2021年 11月からと比較的あたらしいメール配信サービスですが、ブラストエンジンと同じ株式会社ラクスライトクラウドが提供している姉妹サービスの「blastmail(ブラストメール)」は2001年から提供されている古参サービスです。
ブラストメールは導入社数24,000社、14年連続顧客導入数No.1の姉妹製品blastmailの技術力で構築した配信基盤で、各メールプロバイダ、携帯キャリアドメインへの最適化と大規模ネットワークを経由してメール配信を行い、日本国内への圧倒的な到達率を実現しています。
ブラストエンジンでのその基盤を利用しているため、安定感ある配信性能が、他社にないブラストエンジンの魅力となります。
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ブラストエンジンとブラストメールの違い
ブラストエンジンの解説の前に、姉妹サービスのブラストメールについても解説しておきます。ブラストメールは14年連続で顧客導入数No.1を獲得した人気サービスで、API連携以外にも様々な便利な機能を備えています。
両者で共通しているのは配信スピードの部分です。ブラストメールは毎時470万通もの高速配信を実現していますが、ブラストエンジンでもこれと同様の配信スピードが得られます。一方、機能や料金については、下記の通り大きく異なります。
- ブラストエンジン
機能はAPI連携とSMTPリレーのみとなっており、配信に特化したサービス。月額は3,000円から - ブラストメール
機能はAPI連携の他、HTMLメールエディタや効果測定ツール、分かりやすい操作画面などを備えており、基本的には非エンジニア向けのサービス。月額は4,000円から
このように、ブラストエンジンは連携配信に特化しているため、そもそもの利用用途が異なります。それに対してブラストメールは、メール作成から配信まで同一システム内で行える設計です。どちらのサービスも安価で利用できる点が魅力のひとつとなります。
メールの配信エンジンのみ利用したい場合はブラストエンジン、メール配信サービス単体で顧客管理やHTMLメール作成まで完結させたい、GUIでメール配信を行いたいという場合は、ブラストエンジンではなくブラストメールを利用しましょう。
関連記事:【3分で分かる!】ブラストメールとは?ブラストメールのトライアル期間を使って徹底レビュー!
ブラストエンジンによって実現できること
自社のエンジニアリソースを活用して内製でメール配信インフラを行っている企業は少なくありません。しかしながら、メールを確実に届けることは簡単に見えて実は難しいことはご存じでしょうか?
メルマガやトランザクションメールといった配信を安定的に処理するには、以下のような様々な技術的ハードルを乗り越えなければなりません。
- メルマガなど大量の一斉配信の高速処理
- ISPからのレピュテーション維持
- キャリアブロックの回避
メール配信を確実に届けるためには、これらにきちんと対応できる高度な専門知識が必要です。しかもシステムは日々運用する中で不具合を起こします。メールインフラの構築や不具合に対処させるために大切なエンジニアリソースを割くのは、非常にもったいないです。
そこで必要になるのがブラストエンジンです。ブラストエンジンを利用すれば、自社システムに大きな改修を加えることなく、高性能なメール配信インフラを構築できます。
不具合対応もベンダー側で行われるためエンジニアリソースも確保しやすくなり、より重要な業務にエンジニアを集中させられるようになります。
ブラストエンジンの特徴
ここからはブラストエンジンの特徴について、より詳しく解説していきます。
- 配信実績が豊富
- 月額3,000円からの低価格で導入可能
- サポート体制が充実している
配信実績が豊富
ブラストエンジンの核にあるのは、姉妹サービスであるブラストメールの配信技術です。
ブラストメールは20年以上も提供されてきたメール配信サービスで、現在24,000社以上もの企業・官公庁から導入されており、幅広い支持を受けています。
- ANA
- コカコーラ
- 伊藤忠
- NHK
- 楽天
- サイバーエージェント
- JAXA
- 環境省
- 復興庁
- 京都大学
- 早稲田大学
つまり、サービスとしては新しいブラストエンジンですが、すでに豊富な配信実績があるということなのです。API・SMTP特化のサービスはブラストエンジン以外にもいくつかありますが、これだけ実績が豊富なのはブラストエンジンだけでしょう。
また、セキュリティ体制は以下のようになっているため安心して利用することができるでしょう。
・24時間365日の体制で管理・運用
・SPF/DKIM/DMARC対応
・ISMS認証の取得
など、官公庁や大手企業の導入があることから分かるようにセキュリティ体制も非常に強固なものとなっています。
月額3,000円からの低価格で導入可能
配信性能に妥協がないブラストエンジンですが、月額3,000円からと業界最安クラスの価格で導入可能なのも魅力です。類似サービスとの比較として、1か月で100万通配信する場合の月額料金(初期費用含む)の違いを下記に載せておきます。
SendGrid | 87,500円 |
ベアメール | 125,000円 |
ブラストエンジン | 80,000円 |
100万通配信の場合、ブラストエンジンのが80,000円と最も安価です。また、ブラストエンジンの価格設定は、配信数が増えれば増えるほど一通あたりの料金が安くなる仕組みになっているので、配信リストの規模が大きいほどお得に導入できます。
サポート体制が充実している
クラウドサービスを利用する上で気になるサポート体制についてですが、ブラストエンジンのサポート窓口には電話(土日祝を除くく10時〜17時)とメール、オンラインMTGのよる技術サポートの3種類があります。緊急時には電話サポートが受けられるのは、安心度が高いといえますね。
SendGridのような海外製のサービスだと、電話でのサポートは実施しておらずメールのみの対応となり迅速な対応ができない場合があるので注意しましょう。「メールが届かない」などの課題は事業に対して致命的な影響を与えかねないため、サポートのスピード感は重視したほうが良いでしょう。
また、運用ドキュメントも非常に充実しており、契約していない方でも公式サイトから使用を細かくチェックできます。
ブラストエンジンの主な機能
ここからはブラストエンジンの下記3つの機能について解説していきます。
- API連携を利用したメール配信
- SMTPリレー配信
- 配信結果の取得
API連携を利用したメール配信
APIを利用して自社の基幹システムやAWS・GCP・Azureをはじめとするクラウドサービスなど、外部システムからの操作でメール配信や配信結果の取得などが可能です。
- 配信リストアップロード
メールアドレスや顧客名などをまとめたリストをアップロードすることで、それらのリストにメール配信を可能にする機能 - メール配信予約・キャンセル
メール配信の日時や配信先を自由に予約・キャンセルできる機能 - 多言語(外国語)配信
英語や中国語など外国語のメール配信の文字化けを防ぐ機能 - HTMLメール配信
その名の通りHTMLメールを配信する機能 - テストメール送信
特定の配信先を指定してテストメールを配信できる機能 - 差し込み配信
配信先の顧客情報に自動で差し替わる差込みコードを作成し、件名・本文内に挿入できる機能
SMTPリレー配信
SMTPサーバーを経由してメールを配信する機能です。SMTPリレーを利用することで、迷惑メールに判定されることなく大量のメールを配信することができます。
APIではHTTPSを利用してブラストエンジンと接続しますが、SMTPリレーはメール送受信の業界標準であるSMTPを利用します。
基本的にはAPIの方が設定が容易で配信速度も高速ですが、SMTPではより複雑な使い方が可能です。エンジニアにSMTPのノウハウがある場合には、SMTPリレーでの配信の方が有用でしょう。
配信結果の取得
ブラストエンジンでは、配信したメールの開封状況やエラーなどを取得することが可能です。
- 利用状況取得
- 配信エラー情報取得
- 配信結果一覧取得
- エラー停止アドレス取得
- 開封アドレスリスト取得
取得したデータを元に各メール配信の効果測定を行ったり、エラーリストを顧客リスト一覧から弾くなどといった活用ができます。
ブラストエンジンの料金
ブラストエンジンの料金は配信総数に応じて変動するシンプルな仕組みになっています。料金表は下記の通りです。
プラン | 月額 | 超過料金(一通あたり) |
---|---|---|
10,000通 | 3,000円 | 0.60円 |
30,000通 | 8,000円 | 0.50円 |
50,000通 | 12,000円 | 0.40円 |
100,000通 | 16,000円 | 0.40円 |
200,000通 | 30,000円 | 0.30円 |
300,000通 | 40,000円 | 0.25円 |
500,000通 | 50,000円 | 0.225円 |
1,000,000通 | 80,000円 | 0.20円 |
1,500,000通 | 100,000円 | 0.20円 |
2,000,000通 | 120,000円 | 0.20円 |
超過料金とは、月額料金内で配信可能な通数を超えた分の配信にかかる従量課金費用です。料金の参考として、10,000通プランで1か月に8,000通配信した場合と、12,000通配信した場合の例を下記に示します。
- 8,000通配信した場合:月額3,000円
- 12,000通配信した場合:月額4,200円 = 3,000円(月額分)+ 1,200円(超過料金分)
なお、500万通以上の大規模配信プランも存在します。大規模配信プランの詳細は問い合わせから確認可能です。
ブラストエンジンは無料で接続テストが可能
現在ブラストエンジンは無料トライアルを提供しており、自社システムとの接続が無料で試せます。無料トライアルの申込みフォームは下記です。
申込みに必要な情報はメールアドレスのみです。最短即日でアカウントが発行されるため、ブラストエンジンが気になる方は上記フォームから無料トライアルを今すぐ申し込みましょう。
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ブラストエンジンまとめ
本来、大量のメール配信を問題なく処理するには高度な技術が必要で、内製すると多大なエンジニアリソースを費やすことになります。
そうした課題を解決するためにあるのがブラストエンジンです。ブラストエンジンは高性能なメール配信インフラを簡単に構築できるサービスで、メールインフラの構築や管理からエンジニアを解放し、より重要な業務に集中させることができます。
しかも初期費用ゼロ円、月額3,000円からと導入しやすい価格設定で、大きな費用負担をかけず運用可能です。メール配信インフラに困っているなら、この機会にブラストエンジンを無料で試してみましょう。