クルメル(Curumeru)とは?SMTPリレー・API連携が強みのメール配信サービスについて徹底解説

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「クルメル(Curumeru)」は株式会社ラクスが2011年から提供しているメール配信サービスです。SMTPリレーとAPI連携に特化したサービスとして知られています。

また、株式会社ラクスは高機能なメール配信サービス「配配メール」も展開しており、クルメルとの違いについて気になっている方は少なくないでしょう。

そこで本記事ではクルメルの機能や料金について詳しく解説します。配配メールとの違いが気になる方を含め、メール配信サービス選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。

目次

クルメルとは?

公式サイトクルメル(Curumeru)
提供株式会社ラクス
提供開始日2016年 8月 29日
料金要問い合わせ(問い合わせフォーム
無料トライアルあり

クルメルはAPI連携とSMTPリレー機能を強みとするメール配信サービスです。基本的にはエンジニア向けのサービスですが、GUIからのメール配信やHTMLメール編集など、非エンジニア向けの機能も備えています。

提供の株式会社ラクスは「楽楽精算」や「配配メール」といった、様々な中小企業向けのクラウドサービスを提供するSaaS企業です。提供しているサービスはどれも高い評価を得ています。クルメルもその例に漏れず、導入実績は現在8,000社を超えました。

クルメルと配配メールの違いについて

株式会社ラクスはクルメルの他、「配配メール」というメール配信サービスを展開しています。両者の違いはどこにあるのでしょうか?

結論からいうと、配配メールはクルメルよりも非エンジニアユーザーに特化したメール配信サービスで、直感的に使える操作画面と多彩な配信機能が特徴です。

クルメルも一部の配信はGUIで操作が可能ですが、配配メールに比べると少々劣ります。その分、配配メールよりは低価格で導入が可能なようです。どちらかが絶対的に優れているということはないため、目的や用途に合わせて適切なサービスを選びましょう。

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クルメルの特徴

クルメルの特徴は以下の3点にあります。

  • メール配信機能が豊富
  • セキュリティ対策が万全
  • GUIでのメール配信も可能

各特徴について詳しく解説します。

メール配信機能が豊富

クルメルはメール配信機能が豊富なのが最大の特徴です。このおかげでメールマーケティングからトランザクションメールの処理まで、クルメルなら幅広いメール配信に対応できます。

具体的な機能としてはマルチパート配信、配信禁止時間帯設定、エラーアドレスへの配信停止などがあります。配信機能の詳細はまた後ほど詳しく解説するため、そちらをぜひ参考にしてください。

サポート体制やセキュリティ対策が万全

クルメルはサポートとセキュリティ対策に力を入れており、公式サイトによると問い合わせ対応は平均3時間以内に行っていると記載されています。

平均とはいえ、具体的な対応時間について記載があるサービスはそう多くありません。そのため対応スピードにかなりの自信があると考えて良いでしょう。緊急時のサポートには期待できそうです。

また、クルメルのサーバーは国内屈指の防災性能を誇るデータセンターに設置されています。暗号化通信やIPアドレスレベルでのアクセス制限などセキュリティ機能も充実しており、高い安心感を持って運用できます。

GUIでのメール配信も可能

既存システムとの連携がクルメルの強みですが、管理画面にログインしてメール配信を行ったり、HTMLメールを編集したりもできます。そのため、非エンジニアユーザーが緊急対応的にメール配信を予約・キャンセルすることも可能です。

クルメルの主な機能

ここからはクルメルの機能について詳しく解説します。

  • SMTPリレー配信
  • API連携を利用したメール配信
  • 配信結果の取得
  • HTMLエディタ・多言語配信などのオプション機能

SMTPリレー配信

クルメルでの配信方法はAPI連携かSMTPリレーのどちらかが選べます(一契約で両方利用することは不可能)。

基本的にはAPI連携の方が設定が簡単で処理も高速ですが、SMTPを利用すればAPIよりも複雑な配信設定が実現できます。そのため自社にSMTPのノウハウがあれば、SMTPリレーを利用した配信がおすすめです。

API連携を利用したメール配信

クルメルならAPI連携でも下記の通り様々な機能が利用できます。

  • 受信ブロック回避
    複数のIPアドレスから分散配信することで、キャリア・プロバイダによる受信ブロックを回避する機能
  • マルチパート配信
    受信者の設定や環境に応じてテキストメールとHTMLメールを送り分ける機能
  • 情報差込み
    配信先の顧客情報の自動で差し替わるテキストタグを作成できる機能
  • タイマー予約
    配信を実行する日時を事前に設定しておける機能
  • エラーアドレスへの配信停止
    エラーが一定数検知されたメールアドレスへの配信を自動で停止し、レピュテーションを維持する機能
  • 配信禁止時間帯設定
    深夜など、配信を行いたくない時間帯を設定できる機能。禁止時間帯に配信されそうなメール配信は一時中断され、配信可能な時間帯になった時点で配信が自動で再開する

なお、各機能の仕様書やサンプルプログラムなどは問い合わせフォームから無料で請求できます

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配信結果の取得

クルメルは配信機能だけでなく、メール配信の結果を集計して効果測定を行うこともできます。

  • URLクリック集計
    本文中のURLがクリックされた回数、日時を集計する機能。また、どの配信先がクリックしたも特定できる
  • HTMLメールの開封集計
    HTMLメールが開封された回数、日時を集計する機能。また、どの配信先が開封したも特定できる
  • エラー原因解析
    発生したエラーをメールアドレス単位で解析し、エラーを9つの原因に分類する機能

また、各集計結果はCSVでエクスポートでき、データベースとして活用することが可能です。

HTMLエディタ・多言語配信などのオプション機能

標準機能ではありませんが、HTMLエディタや多言語配信など、メール配信の幅を広げる便利な機能もオプションで提供されています。

  • HTMLエディタ
    クルメルの操作画面上からHTMLメールを編集できる機能。50種類以上のテンプレートが提供されており、HTMLの知識がなくても簡単にHTMLメールが作成可能
  • 添付ファイル送信
    最大10個、合計3MBまでのファイルを添付してメール配信できる機能
  • 多言語(外国語)配信
    アジアからヨーロッパまで全62か国語で文字化けを防いで配信できる機能
  • クリックURL独自ドメイン運用
    本文中のクリック計測用URLのドメインを、クルメルのものではなく独自ドメインで運用できるオプション

なお、クルメルではAPI連携もオプション機能として提供されています。クルメルをAPIで利用する予定な場合は注意しましょう。

クルメル導入時の注意点

多彩な機能が特徴のクルメルですが、導入を検討する前に把握しておきたい注意点がふたつあります。ここからはその注意点について詳しく解説します。

1契約ではAPI連携とSMTPリレーのどちらかしか利用できない

クルメルは1契約でAPI連携とSMTPリレーのどちらかしか利用できません。そのため、両方を試してみて自社に合う方を最終的に選ぶということが契約後は難しくなっています。

契約を決める前には、無料トライアルや営業担当との相談をきちんと通して、失敗のないよう気をつけましょう。

API連携は追加オプションとなっている

多くのメールリレーサービスはAPI連携が標準提供されています。しかし、クルメルのAPI連携は追加オプションとなっており、ベースとなる料金から追加でコストがかかります。

SMTPリレーを使う場合は一応関係ありませんが、将来的にAPI連携で接続しなおす可能性がある場合も踏まえると、この点はやはり注意が必要です。

クルメルの料金はどこから確認できる?

オープンな情報によると、クルメルは月額費用+初期費用という料金体系になっており、最終的な金額はプランや配信規模によって変動するとのことです。また、クルメルの詳しい料金は要問い合わせとなっています。問い合わせフォームは下記からアクセス可能です。

資料請求 – メールリレーサービスのクルメル

無料トライアルの申込みも上記フォームから可能なため、料金や使い勝手が気になるのであれば一度問い合わせてみると良いでしょう。

なお、類似サービスで最もおすすめの「ブラストエンジン」は月額3,000円から利用できます。ブラストエンジンは以下で詳しく解説します。

SMTPリレーサービス「ブラストエンジン(blastengine)」の活用

blastengineのアイキャッチ画像

ブラストエンジン(blastengine)は簡単にメールの大規模高速配信が可能なSMTPリレーサーバーを提供していますが、同時にメールサーバーを必要としない、APIでのメール送信の仕組みも提供しています。

サーバーの運用やメンテナンスはblastengineで行うため、常に高いIPレピュテーションを保って安全にメールを送ることができます。

クルメルと比べると料金的なメリットや性能の高さなども感じられます。サポートも充実しているので文句なしで利用検討をしたいサービスとなります。

以下のような課題がある場合はブラストエンジンの利用を検討するとよいでしょう。

  • 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されてメールが届かない
  • 国内キャリアへのメールが届かず対応方法もわからない
  • 自社でメールサーバを管理・運用したくない

また、導入社数24,000社、14年連続顧客導入数No.1の姉妹製品blastmailの技術力で構築した配信基盤で、各メールプロバイダ、携帯キャリアドメインへの最適化と大規模ネットワークを経由してメール配信を行い、日本国内への圧倒的な到達率を実現しています。

それでいて、月額3,000円から利用ができるためコストパフォーマンスも高く、メールだけでなく日本語での電話サポートにも対応しています。

メールアドレスの入力のみですぐにトライアルを始めることができますので、是非試してみてください。

関連記事:blastengine(ブラストエンジン)とは?API・SMTP特化のエンジニア向けメール配信サービスを解説

クルメルまとめ

クルメルは多彩な配信機能とサポート体制の強さが特徴のメールリレーサービスです。エンジニアリソースをメール配信インフラの構築や管理といった作業から、より重要な業務に集中させられるようになります。

また、HTMLメールエディタなど非エンジニア向け機能も提供されているため、幅広い用途に対応可能です。

ただし、一契約ではSMTPリレーかAPI連携のどちらかしか利用できないことと、API連携がオプションで提供されているのは難点です。メールリレーサービスにはAPI連携が標準で提供されているものも多いなか、それらの事実はクルメルの明確な弱点といえるでしょう。

なお、API連携が標準で提供されている低価格のメールリレーサービスに「ブラストエンジン」があります。

ブラストエンジンは月額3,000円からの低価格で導入可能で、なおかつクルメル以上の配信実績を誇ります。詳細は以下の記事で解説しているため、本記事とあわせて参考にしてください。

blastengine(ブラストエンジン)とは?API・SMTP特化のエンジニア向けメール配信サービスを解説

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この記事を書いた人

Email Rising編集部です。Email Risingではメール配信システムやメールマーケティングについてのお役立ち情報を発信しています

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