HTMLメールが見れない・受信できない原因と対策を詳しく解説

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近年、画像や装飾が使われたHTMLメール形式のメルマガを送受信する機会が増えました。

しかし、受信したものの「スマートフォンでHTMLメールの画像が表示されない」「HTMLメールのレイアウトが崩れて読みづらい」という問題が起きてしまうケースがあります。

このような問題を避けるためには、送信時にさまざまな対策を取っておく必要があります。

この記事では、HTMLメールの概要やメリット、受信できない原因などを解説します。また、一般的な対処方法についても併せて紹介しますので、HTMLメールの表示におけるトラブル解決にご活用ください。

目次

HTMLメールとは

HTMLメールとは、Webページの言語「HTML(Hyper Text Markup Language)」で構成されたメール形式のことです。HTMLで構成すると、写真や動画を埋め込んだりテキストの色やサイズ・フォントなどを変更したりできます

メールでありながら、Webページのように豊かなデザインを作れるため、プロモーションやメルマガ配布などビジネスの場面でも活用されています。

HTMLメールのメリット

カスタマイズ性が高いHTMLメールは、送信側・読み手側共に良い効果をもたらします。具体的なメリットは以下の6つです。

  • 視覚的な訴求力が高まる
  • 認知度の向上につながる
  • 読みやすいメールを作成できる
  • 認知度の向上につながる
  • 読みやすいメールを作成できる
  • メールの効果測定が可能

それぞれ解説します。

視覚的な訴求力が高まる

HTMLメールは、宣伝したい内容や実際の商品などを画像や動画として埋め込めるため、読者に具体的なイメージを発信できます。

また、レイアウトの変更やボタンを設置するなどの工夫により、誘導したいリンクを目立たせることで、クリック率向上が期待できるでしょう。

認知度の向上につながる

自社ブランドの情報を発信する際は、印象に残るビジュアルデザインが大切です。例えば、メルマガに自社オリジナルのロゴやテーマカラーを使用すると、読者にブランドイメージがより伝わるでしょう。その結果、認知度の向上につながります。

読みやすいメールを作成できる

文字だけが使われたテキストメールは、文字を読まなければメールの内容を理解できません。一方、HTMLメールであれば、目立たせたい情報に色を使ったり画像を挿入したりすることで、読者は重要な情報を一目で把握できます。

また、文字のサイズや色を適切にカスタマイズすると、メールの可読性を高められるでしょう。

メールの効果測定が可能

HTMLメールは、メール配信の効果測定が可能です。例えば、以下の項目を数値化できます。

  • メールの開封率
  • 開封した端末(スマートフォン、パソコンなど)
  • 開封した地域

特に開封率の測定はHTMLメールならではの利点です。テキストメールでは開封率の測定はできないため、メールマーケティングを実施する場合はHTMLメールでの配信が必須となります。

テキストメールとの違い

テキストメールとは、文字だけで構成されたメールのことです。ビジネス上や日常など、個人間でやり取りする際には、テキストメールを使う場合がほとんどです。

メール容量が軽いため送受信に負担がかからず、レイアウトが崩れる心配もありません。

しかし、ここまでに説明したHTMLメールにあるメリットは得られません。そのため、特にメールを使ったマーケティングにおいては、HTMLメールとテキストメールの適切な使い分けが重要となります。

HTMLメールが表示されない原因

HTMLメールは多機能な反面、受信側の設定によってはメールが正しく表示できないことがあります。HTMLメールが表示されない原因について紹介します。

キャリアメールで受信している

HTMLメールをキャリアメールで受信すると、画像が表示されなかったり、そもそもメールが見られなかったりする場合があります。

キャリアメールとは、「au」「docomo」「SoftBank」などのキャリアが提供している携帯電話のメールアドレスのことです。自身のメールアドレスのドメイン(@より後ろの部分)が「@ezweb.ne.jp」「@docomo.ne.jp」「@softbank.ne.jp」であれば、キャリアメールで受信しているということになります。

また、同じメールアドレスでも、端末のOSによってHTMLメール非対応となる場合があります。

MMSで受信している

MMSとは、「マルチメディア・メッセージング・サービス」の略で、メールを送受信できる機能です。キャリアメールや電話番号をMMSアプリに設定することで、チャット形式のやり取りを行えます。

HTMLメールは、通常のメールアプリでは表示できても、MMSで受信するとレイアウトが崩れてしまい、適切に表示されません。また、システムの要因により受信自体に失敗する場合もあります。

受信側のメールソフトの設定

メールソフトの設定により、メールの画像が表示されない場合があります。このようなケースでは、受信者のメールソフトにおいてHTMLメールや画像をブロックする設定がされているケースがあります。

また、HTMLメールが迷惑メールフォルダに分けられ、受信者がメールに気付かないケースもあります。以前は、HTMLメールを使って大量にスパムメールを送信する悪質業者が多数存在していました。

そのセキュリティ対策として、メールソフトに自動振り分け機能が搭載されるようになりましたが、そのセキュリティが問題のないHTMLメールにも反応してしまい、迷惑メールに振り分けられてしまうことがあるのです。

HTMLメールのデータ量が大きい

画像の挿入や装飾によりデータ量が大きくなったHTMLメールは、受信に失敗する恐れがあります。要因として、通信に時間がかかったり受信フォルダを圧迫したりすることが挙げられます。

また、メールソフトで送受信可能なサイズを超えていることが原因で、エラーが出るケースもあるのです。

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HTMLメールが見られない場合の対処方法

受信側でHTMLメールが見られない問題を防ぐために、送信側はさまざまな対策をあらかじめ施しておく必要があります。対策方法は以下の通りです。

テキストメールを送信する

相手のメールアドレスが、HTMLメールが見られないキャリアメールの場合には、テキストメールを送信しましょう。テキストメールであれば「メールが届かない」「開いても表示されない」などのトラブルが防げます。

しかし、テキストメールは文字しか使用できないため、シンプルな構成となり読みづらくなるかもしれません。読みやすいメールを作成する工夫として、改行やスペースなどの余白を入れたりラインや記号などの装飾を活用したりするとよいでしょう。

マルチパート配信を使う

メール配信システムを使用している場合は「マルチパート配信」機能の活用がおすすめです。マルチパート配信とは、テキストメールとHTMLメールを同時に配信し、メールを受信環境に応じた形式で表示させる方法です。

マルチパート配信を行うと、通常はHTMLメール形式での表示が優先されますが、HTMLメールが表示できない場合にテキストメールとして受信されるようになります。

メルマガの配信時は、さまざまな環境の宛先へ一斉にメールを送信することになるため、可能な限りマルチパート配信を行うようにしましょう。

Webブラウザへ誘導する

スマートフォンでHTMLメールが適切に表示されないトラブルに対して、Webブラウザへ誘導し、同様のコンテンツを提供する方法があります。HTMLメールの内容をWebページとして公開した後、メール内に「正しく表示されない場合はこちら」というリンクを設置し、Webブラウザに誘導しましょう。

また、Webブラウザへの誘導とマルチパート配信を組み合わせて活用すると、HTMLメールが表示されないさまざまなケースに対応できます。

画像URLを絶対パスで記述する

HTMLメールで画像を開くには、絶対パスが必要です。

絶対パス(フルパス)とは、画像ファイルの所在を最初から最後まで全て記述する方式のことです。絶対パスでの記述は「https://●●●●.com/img/mail.jpg」といった形で、httpまたはhttpsからはじまり、●●.jpgや●●.pngなどのファイル名で終わります。

HTMLメールは、絶対パスで記述した画像を使用しなければ画像が読み込めません。また、パスが原因で、サーバーの応答がなくなったり画像サーバーに問題が出たりなど、さまざまなエラーが発生します。

HTMLメールの配信時は、画像を絶対パスで記述しているかチェックしましょう。

メール設定の見直しを促す文言を追加する

メールの配信側の設定に問題がなくても、受信側の設定により画像が適切に表示されないケースがあります。理由として、ファイアウォールのセキュリティ機能により、HTMLメールの画像を表示しないようにブロックしているためです。

受信側の設定が原因となっている場合は、「画像が正しく表示されない場合は、メールの設定を見直してください」といった見直しを促す文章を追加しましょう。

HTMLメールの作成・配信におすすめのメール配信システム

HTMLメールを作って配信する場合は、メール配信システムを使うのがおすすめです。

HTMLメールを自分でコーディングして作る方法は、手間がかかりすぎるため主流ではありません。HTMLメールは通常のWeb開発とは大きくルールが異なり、経験者でも時間がかかる作業となります。

また、メール配信システムを導入すれば、メール配信の効果測定が行えたりセグメント配信が行えたりと、HTMLメールにとどまらないメリットを得られます。

メール配信システムとは

メール配信システムとは大量のメールアドレス宛に一斉にメールを配信できるシステムのことです。

メールの大量配信は一般的にスパムメールに似た行為のため、迷惑メールフォルダに入ってしまったり、文字通りメールが届かない可能性があります。

メール配信システムにはこれらを回避するための技術が使われており、安心安全に大量のメールを届けることができます。その特性から、メルマガ配信や社内向けの一斉メール等に活用されています。

シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」

ブラストメールのアイキャッチ画像

ブラストメールは13年連続顧客導入シェア1位のメール配信システムです。

ブラストメールの特徴は、シンプルな操作性と、コストパフォーマンスの高さです。様々な業種や官公庁の導入もあり、定番のメール配信システムと言えるでしょう。

・HTMLメール作成エディタはドラッグアンドドロップで簡単
・シンプルで簡単なサービスなので誰でも始めやすい
・テンプレートは30種以上と豊富

その他にもセグメント(ターゲット)配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能は全て揃っており、最も安いプランであれば月額4,000円以下で導入できます。

シンプルかつ安いので、簡単かつ迅速にHTMLメールを配信したい方におすすめです。無料トライアルも可能となっているので、まずは試してみてはいかがでしょうか。

関連記事:【3分で分かる!】ブラストメールとは?ブラストメールのトライアル期間を使って徹底レビュー!

まとめ

HTMLメールは、デザイン性豊かでWebサイトのようなメールを作成することが可能です。認知度の向上や開封率の測定など、ビジネス面で役立てられる効果や機能があるため、企業のメルマガやプロモーションに使われています。しかし、キャリアメールで受信したりメールソフトの設定で制御されていたりすると、受信できない場合があるため、注意が必要です。

そこで、マルチパート配信やWebブラウザへの誘導など、送信側が行える対策を取りましょう。ときには、受信者にメール設定の見直しを促すことも大切です。

メールが表示されない問題を解決し、HTMLメールを効果的に活用しましょう。

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この記事を書いた人

Email Rising編集部です。Email Risingではメール配信システムやメールマーケティングについてのお役立ち情報を発信しています

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