季節の表現を巧みに活用したメールは、相手に好印象を与える秘訣と言えます。
しかし、普段使わない季節の言葉や、メールの冒頭や結びに適切な表現を考えることは、少し不安に感じることもあるでしょう。
そこで、この記事では、秋の時期(8月から11月)にぴったりの言葉やフレーズを使ったメールの具体的な例文をご紹介しています。
秋の季節感を演出しながら相手に想いが伝わるメールを作成していきましょう。
秋のメールはいつ送るのか
秋は暦の上で、8月7日頃の立秋〜11月8日頃の立冬までを指します。
ただし、一般的には秋は9月から11月の期間と考えている人も多く、気象庁も同時期を「秋」と定義しています。
そのため、秋メールをいつ送るべきかは厳密に決まっていませんが、8月の終わりから秋の気配を感じることが多いため、8月後半から秋のメールを送るのが適切だと言えるでしょう。
また、9月は夏の疲れや暑さが残っていることもあり、気遣いや励ましの言葉を添えると好印象を与えることができます。
お世話になった方や、目上の方に季語を交えたフォーマルなメールを送信することで、良好な関係を築いていきましょう。
秋の挨拶メールの書き出し、結びの例文
ここでは、月毎に分けて、秋の挨拶メールの書き出しと結びの例文をご紹介します。
季節の移り変わりや行事は、多くの人々が共有する経験や感情であり、それを取り入れることで共感を得やすく、受け手の関心を引きやすくなります。
また、以下の記事ではビジネスメールの書き出しと結びとのポイントを詳しく解説しています。今回ご紹介する秋の季節の言葉と組み合わせて使うことで、想いが伝わる秋メールを送ることができるでしょう。
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8月の書き出し
8月の時候を取り入れながら、本文を書き出しにするといいでしょう。
- 残暑(8月8日〜9月上旬)
- 立秋(8月8日頃)
- 残夏(8月中旬〜立秋)
- 晩夏(8月下旬)
ビジネスの場では上記のような漢語調の書き出しから始めるのが一般的です。
例えば、以下のような文章から始めると、季節を感じる文章になります。
- 残暑のお見舞いを申し上げます。
- 残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
- 蒸し暑さが続いていますが、秋の兆しも感じられますね。
- 残夏の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 処暑のみぎり、貴店ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
8月の結び
ビジネスでよく使われる、今後ともよろしくとお願いする結びの挨拶、相手の繁栄や健康を祈る結びの挨拶、8月ならではの結びの挨拶を例文で紹介します。
- まだまだ暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。
- 山の緑も色濃くなりました。貴社ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 残暑厳しい折柄、体調を崩されませんようお気をつけください。
- 寒暖差の激しい時期になりますが、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
結びの言葉では、相手の体調を気遣うような言葉を入れましょう。
ただし書き出しの言葉と、同じ言葉を使い過ぎてしまうと単調になってしまうので、上手に言い換えるようにしましょう。
9月の書き出し
暦上は秋になる9月ですが、最近では温暖化の影響により暑さが残る日々も多いので、残暑と言う言葉を使っても問題ありません。
9月の季節感を感じる表現は以下になります。
- (9月上旬)白露、新涼、秋涼、初秋、新秋、早秋
- (9月中〜下旬)秋晴、爽秋、清涼、孟秋、秋冷
書き出しの文章は以下のようにするといいでしょう。
- 新涼の秋が気持ち良い季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 初秋を迎え、朝夕はだいぶしのぎやすくなってまいりました。
- 猛暑も過ぎ去り、秋を感じる日が増えてきました。
- 秋風の心地よい季節になりました。
- 日増しに秋の気配が深まってまいりました。
9月の結び
ここでは9月ならではの結びの挨拶を例文で紹介します。書き出しと結びの表現が被らないようにしましょう。
- 残暑なお厳しき折、くれぐれもご自愛ください
- まだまだ暑さの残る仲秋ではありますが、皆様の健康を切にお祈りしております。
- 新秋の折、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 朝夕は冷え込む季節となりました。健康にはくれぐれもご留意ください。
- 実り多き秋を存分に楽しまれますように。
10月の書き出し
10月に入ると、9月と違い残暑を感じさせるような言葉は使わない方が無難です。
また9月〜10月まで長い期間使用することができる季語もあります。秋を感じさせる表現として以下のようなものもあります。
- (10月全般)清秋、金風、夜長
- (9月下旬~10月中旬)秋涼、仲秋、秋冷、秋雨
- (10月中旬~10月下旬)紅葉、秋麗
- (10月中旬~11月上旬)錦秋、晩秋
紅葉や清秋などの秋を感じさせる言葉が好まれるようになりますので、上記の季語を使用するようにしましょう。
以下のように冒頭の時候のあいさつで使用することができます。
- 秋冷の候、貴店ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
- 紅葉も深まり秋が深まってきた今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
- 錦秋のみぎり、いつも格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
10月の結び
ここでも書き出しと重複しないように10月ならではの結びの挨拶を例文で紹介します。
- 秋雨を冷たく感じるこの時期ですので、くれぐれもご自愛ください。
- 秋冷の折から、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。
- 実りの秋、さらなるご繁栄をお祈りいたしております。
11月の書き出し
- (11月全般)向寒、深冷、落ち葉、霜寒
- (10月中旬~11月上旬)夜寒、暮秋、晩秋、菊花
- (11月上旬~11月中旬)立冬、冷雨
立冬は暦上の冬の始まりを表す言葉で、11月7日頃がそれにあたります。11月ともなると冬や寒さを感じる表現が好まれます。
挨拶の言葉として、以下のように季節を感じる表現にするといいでしょう。
- 晩秋を迎え、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
- すっかり日が短くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 菊花の季節となりましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
また、11月は北海道や東北地方では、霜が観測される時期でもあります。「初霜」を盛り込んだ表現もいいかもしれません。
- そちらでは初霜が観測されたとの報道がありましたが、くれぐれもご自愛ください。
11月の結び
冬を感じる結びが好まれますので、以下のような例を参考にしてみてください。
- 立冬を迎え、寒さを感じる日々になりましたが、お体にお気をつけてお過ごしください。
- 向寒のみぎり、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。
- 繁忙となる年末に向け、ご自愛ご発展のほどお念じ申し上げます。
あいさつメールを一斉送信するときは「メール配信システム」
ビジネスシーンではこのような挨拶メールなを一斉配信するケースが多々あります。
また、Bccでのメール送信には個人情報漏洩などのリスクがあります。このような場合はBccを使うのではなくメール配信システムを活用しましょう。
メール配信システムとは
メール配信システムとは大量のメールアドレス宛に一斉にメールを配信できるシステムのことです。
メールの大量配信は一般的にスパムメールに似た行為のため、迷惑メールフォルダに入ってしまったり、文字通りメールが届かない可能性があります。
メール配信システムにはこれらを回避するための技術が使われており、安心安全に大量のメールを届けることができます。その特性から、メルマガ配信や社内向けの一斉メール等に活用されています。
また、サービスによっては宛名の差し込みが可能ですので、一斉送信であっても一人ひとり宛名を書いてメールを送信することができます。
シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」の活用
メール一斉送信に最もおすすめのメール配信システムはブラストメールです。ブラストメールは14年連続顧客導入シェア1位のメール配信システムとなります。
ブラストメールの特徴は、シンプルな操作性と、コストパフォーマンスの高さです。様々な業種や官公庁の導入もあり、定番のメール配信システムと言えるでしょう。
宛名の差し込み機能はもちろん、セグメント(ターゲット)配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能は全て揃っており、最も安いプランであれば月額4,000円以下で導入できます。
シンプルかつ安いので、初めてメール配信システムを使ってみたい方にもおすすめです。無料トライアルも可能となっているので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
関連記事:【3分で分かる!】ブラストメールとは?ブラストメールのトライアル期間を使って徹底レビュー
まとめ
季節の挨拶メールには、その季節特有の言葉や相手の健康を気遣う表現を大切にしましょう。
フォーマルな構成で定型文は多くありますが、共通の思い出や感情を文章に込めることで趣がある文章にすることができます。
また、ビジネスの場で多くの方に向けた挨拶メールを送る際には、専用のメール配信サービスを活用することをおすすめします。